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ThinPadで外部電源をはずすと…

キャドラボでは、お客様サイトでのデモやトレーニングのため、数台のThinkPadを保有しています。この現象はそのThinkPadのT60シリーズに生じた不可解なものでした。

この現象は、ACアダプターまたはLANケーブルが接続している状態では発生しません。ThinkPadに何もつないでいないときのみに発生します。

この現象はキャドラボのスタッフが遭遇した極めて解決が困難なものでした。一見、ハードウェアの故障のように思いますが、実は、ちがったのです。キャドラボでは、ハードウェアの故障と決めつけて、マザーボードの交換までしてしまいました。(^^;

ThinkPadのT60, T60pにおいて、外部電源のアダプターやLANケーブルをつないで使用しているときは何も問題がないのですが、それをはずした途端、CATIA V5などのノードロック・ライセンスで動いているアプリケーションで、ライセンスが取得できなくなる、という現象が発生します。

以下、手順を追ってその解決方法を示します。

ネットワークの設定を確認する。

  • イーサネットアダプタのデバイスを確認するには、マイネットワークのアイコン上で右クリックします。
  • プロパティを選択すると、ローカルエリア接続を確認できます。
  • ローカルエリア接続がイーサネットアダプタのデバイスの情報を保有しています。

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外部電源を抜いてみる。

  • ここでおもむろに外部電源を抜いてみる。これでThinPadはバッテリーのみで稼働している状態となる。
  • すると先ほどまで認識していた「ローカルエリア接続」のアイコンが消失し、ローカルエリア接続は切断されてしまう。
  • T60、T60pシリーズでは、バッテリーのみの状態ではイーサネット・アダプタのデバイスを認識しなくなってしまう。
  • よってノードロック・ライセンスが常時監視しているイーサネット・アダプタが認識できなくなってしまうため、CATIA V5をはじめとするいくつかのアプリケーションが使用できなくなる。

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設定を変更する(1)。

  • この作業は、ACアダプター(外部電源)または、LANケーブルを接続した状態で行なう。
  • 「マイネットワーク」を右クリックで「プロパティ」を選択。すると「ネットワーク接続」が開く。
  • 「ネットワーク接続」の中の「ローカルエリア接続」を右クリックで「プロパティ」を選択。すると「ローカルエリア接続のプロパティ」が開く。
  • その中に「構成…」ボタンがあることを確認する。

fig04.png

fig05.png※クリックで拡大

設定を変更する(2)。

  • 「構成…」ボタンをクリック。するとネットワークアダプターのプロパティが開く。
  • 「詳細設定」タブをクリック。ネットワークアダプターの詳細を制御できるダイアログが開く。
  • 「プロパティ」の中から、「ディープスマートパワーダウン」を選択する。
  • 初期値は「オン」になっているので「オフ」に変更してOKをクリック。

図7.png※クリックで拡大

というわけで、「ディープスマートパワーダウン」というスイッチが今回のトラブルの原因でした。

T60シリーズは、X60など他のシリーズに比べて消費電力も大きいせいか、節電オプションが細やかに設定できるようになっています。

「ディープスマートパワーダウン」をONにしておくと、T60シリーズは以下のように考えてしまうようです。

「LANケーブルがつながっていないし、外部電源もストップされたので、ネットワーク・アダプターへの電力供給もストップしよう。」

そうなってしまうとネットワーク・アダプターのMACをライセンスのよりどころとしているようなアプリケーションはライセンスが取得できなくなってしまう、ということになるわけです。

栗崎 200.09