V54EE

V54EE誕生の背景

V54EEロゴ.jpg 車、家電はもちろんのこと、あらゆる製品の小型化が急速な勢いで進んでいます。

設計のデジタル化が進む中で、機械系のCADシステムも大きく進歩しました。2次元CADから3次元CADへと、設計プロセス革命ともいえる発展が今も続いております。

これまでは別のプロセスとして捉えられてきた電機設計と機械設計。市場ニーズの高度化がすすむにつれて、エレキ、メカを分離して製品開発を考えることはできなくなりつつあります。

設計プロセス改革の次のステップとして、電気設計とメカ設計を高次元で融合するための設計プラットホームが必要となってきているのです。

図研はその設計プラットホームのベースとして、ダッソーシステムズのCATIA V5を選択しました。CATIA V5は、自動車・航空機業界での3次元設計用CADシステムとして多数採用され、業界標準システムの地位を確立しています。

V54EEは、CATIA V5をベースとしてラインアップされ、図研とダッソーシステムズのコラボレーションによって実現した、電気設計と機械設計を高次元で融合するための設計プラットフォームとなっています。

図研はメカCADの世界に本格参入いたします。電気設計を追求した結果、メカ設計も同時に考えていかなければならない、ということに到達しました。そしてそれは「必然」なのです。

特徴その1-CATIA V5ベースです。

V54EE画面※クリックで拡大CATIA V5の完成度、操作性、拡張性はたくさんのお客様に支持されています。多くを語ることは必要ないでしょう。

世界で一番実績のある3次元CAD CATIA V5をベースにすることによって、お客様やお客様のお取引先がすでにCATIA V5を導入している場合、完全なデータの互換性があります。

またCATIA V5の強力なナレッジ機能を駆使することによって、テンプレート・モデリングなど、設計効率を大幅にアップするテクノロジーを手に入れることができます。設計ノウハウを設計ナレッジとして蓄積することにより流用製品の自動設計を行なうことが可能になります。

また設計仕様や設計要件を入力することによりCATIA V5のナレッジ上で法規などの要件を満たしているかどうかが確認できます。このようにナレッジを利用した自動化により大幅な設計の効率化が図れます。

特徴その2-エレクトロニクス製品に特化した機能。

V54EEには、部品作成機能、アセンブリ作成機能の他に、エレクトロニクス製品のための機能が搭載されています。
V54EE画面※クリックで拡大そのひとつめが、樹脂製品設計支援機能です。これはCATIA V5では、「ファンクショナル・モールド・パート」と呼ばれるワークベンチです。エレクトロニクス製品に多用される樹脂部品を迅速に作り込むためのコマンドがたくさん用意されています。

そのひとつが、例えば「保護領域」です。図に示す赤い部分が「保護領域」です。この部分に侵略するあらゆる形状はこの保護領域によってカットされます。

実機部品を対象にしたベンチマークでは、樹脂部品設計機能を利用した場合、それを利用しなかった場合に比較して、30パーセントもの工数削減が可能となることがあきらかになりました。

樹脂部品設計機能の詳細LinkIcon

V54EE画面※クリックで拡大ふたつめが、板金製品設計支援機能です。これはCATIA V5では、「シート・メタル・デザイン」と呼ばれるワークベンチです。エレクトロニクス製品に多用される板金部品を迅速に作り込むためのコマンドがたくさん用意されています。

そのひとつが、例えば「板金展開」です。板金の曲げによる伸びまで考慮して、板金モデルを展開します。

さらにスタンプ機能によって、ソリッドの基本機能だけでは非常に工数のかかる形状をワン・コマンドで作成することができます。

板金部品設計機能の詳細LinkIcon

特徴その3-エレキ設計のための初期情報をCATIAで作成。

V54EE画面※クリックで拡大エレキ設計のためには、メカ側によって決定される様々な情報が必要です。基板の外形、A面、B面の高さ制限領域、キーパーツなどがそれにあたります。

このエレキ設計のための初期情報をエレキ設計CADに渡すため、図研はBoad Interchangerというワークベンチを開発しました。

このワークベンチでは、CATIA V5で作成したソリッドに、基板、高さ制限領域などの属性を与えて、図研のCR-5000 Boad Designerのファイルとして、保存することができます。

エレキ設計者はBoad Interchagerから出力されたファイルをエレキ設計の初期情報として、基板設計を進めることができます。

これまで、図面への手書きや口頭で情報伝達していた高さ制限領域を定性的かつ定量的にBoad Designerに渡すことができます。

またBoard Interchagerから出力される属性のセットをルールとして保存することができます。状況と用途に応じた運用が可能です。

Board DesignerについてLinkIcon

特徴その4-基板図面をソリッド化。

V54EE画面※クリックで拡大CR-5000 Board Designerで作成した基板図面をBoard Interchangerを通じてCATIA V5の3次元モデルにすることができます。

これまで基板の3次元モデルは簡略化して表現されてきました。簡略化すれば用途は自ずと限定されます。正確な干渉チェックすらままなりません。

Board Interchangerを介して取り込んだBoard Designerで作成された基板データは、電子部品おのおのの高さ情報をもとにして3次元化されます。電子部品の高さと位置は、実際の基板に近いものとなります。よって筐体と基板の干渉チェックを行なうことが可能となります。

基板が電子部品形状を含めて3次元化されるため、より見栄えのよいモデルになります。

またBoard Interchagerに取り込む属性のセットをルールとして保存することができます。状況と用途に応じた運用が可能です。

特徴その5-さらに詳細な基板モデルへ。

V54EE画面※クリックで拡大「特徴4」で説明した基板の3次元モデル化は、電子部品の底面プロファイルと高さ情報のみを使って行ないます。よって詳細な部品形状とはなりません。基板と筐体の大まかな干渉チェックならば、このレベルで十分可能ですが、製品によっては、より精度の高い電子部品のモデルが必要となります。

Board Interchangerには、電子部品の一括置換という機能が搭載されています。あらかじめ用意された詳細な電子部品モデルとBoard Interchangerによって作成されたキャラメル・ボックスを一括置換することができます。回路記号とファイル名によって置換部品の対応がとられます。

ワークベンチとパッケージ

workbench.png※クリックで拡大V54EEの製品構成をご説明する前に、CATIA V5のモジュール構成についてその仕組みをご説明しておきます。

CATIA V5には、それぞれの機能を受け持つ『ワークベンチ』とよばれるモジュールがあります。部品の形状を作成するなら「パート・デザイン」、アセンブリーを組むなら「アセンブリ・デザイン」などがそれにあたります。ワークベンチは、学校で例えれば、「音楽室」や「理科室」にあたります。音楽室に行けば笛や太鼓があり、理科室に行けばビーカーやフラスコがあるように、そのワークベンチに行けば、ワークベンチに準じた道具(=アイコン)がそろっています。

CATIA V5のワークベンチの数は膨大で、その数は250を超えます。その中には、造船やプラントに特化したものまであります。ユーザーは必要なワークベンチを選択してCATIA V5の構成を考えるわけですが、ワークベンチをバラバラに選択するとコストがかかります。そこでCATIA V5には『パッケージ』というコンセプトがあります。設計対象物によって想定される使用ワークベンチを組み合わせて、バラバラに購入するよりもぐっと値段を下げたものです。パッケージの数は32を超えます。

V54EEは、図研が独自に開発したBoard Interchangerというワークベンチを含むCATIA V5の新しいパッケージ製品です。Board Interchangerは、CATIA V5で作成した高さ制限領域や基板などの基板設計のための基本情報を図研のCR-5000 Board Designerに渡したり、Board Designerで作成した基板データをを3次元モデル化することができるワークベンチです。

このパッケージは図研によって販売され、キャドラボによってサポートされます。

Standard版とLite版

standard_lite.png※クリックで拡大CATIA V5の完成度、操作性、拡張性はたくさんのお客様に支持されています。多くを語ることは必要ないでしょう。

世界で一番実績のある3次元CAD CATIA V5をベースにすることによって、お客様やお客様のお取引先がすでにCATIA V5を導入している場合、完全なデータの互換性があります。

またCATIA V5の強力なナレッジ機能を駆使することによって、テンプレート・モデリングなど、設計効率を大幅にアップするテクノロジーを手に入れることができます。設計ノウハウを設計ナレッジとして蓄積することにより流用製品の自動設計を行なうことが可能になります。

また設計仕様や設計要件を入力することによりCATIA V5のナレッジ上で法規などの要件を満たしているかどうかが確認できます。このようにナレッジを利用した自動化により大幅な設計の効率化が図れます。

オプション製品

option.png※クリックで拡大。 Lite版、Standard版の機能を拡張するために、それぞれにオプション製品が用意されています。

Lite版に提供されるオプション製品は、3次元モデルの2次元図面投影、STLインターフェイス、電子部品サンプルテンプレートの3つのみです。Standard版ではこれに加え、STEP、IGESのインターフェイス、干渉確認の補助機能、形状作成のための拡張機能がオプション製品となります。

価格体系

Lite版、Standard版、各種オプション製品には、PLC(Product License Charge=製品初期費用)とALC(Annual License Charge=製品年間使用料)があります。PLCは製品導入時のみに必要な費用で、ALCは製品を使い続ける限り必要な年費用となります。ALCはいわゆるサポート費用ではありません。製品のサポートが必要な場合には、「3Dアシスト・サービス」を契約していただく必要があります。

価格については株式会社図研の営業部にお問い合わせください。

お問い合わせは株式会社 図研 営業本部 業務企画管理課へLinkIcon